曇りや雨の日が続く北海道の6月です。エゾ梅雨というやつでしょう。こういうときは工作をするに限ります。
Z80のほうは出力ボードができたところで一旦おいてありまして,こちらはそのうち入力ボードを工作しようと思っています。
先日eBayで中国の出品者から MC68B50CP 5個セットを購入しました。しばらくその辺に転がしてあったのですが,整理するために袋から取り出して並べてみたらどうも様子がおかしい。
切り欠き部分が明らかに違う |
マーキングは全て同じ MC68B50CP OM9N QLZD0940 ですがパッケージの形が全部違うのです。これはやられました。
プラモデル用の溶剤を綿棒につけて擦ってみましたがキレイになるだけでマーキングに変化がありません。よく観察するとサンドブラストで削ってレーザでマークしてありました。手間かけているじゃないかこのやろう。
さて。これをどうやって動作確認しようかと思案したのち,自分のTwitterで先日少し話題になった6809を使ったマイコンボードを作って,それに組み込んでみようということにしました。
Grant Searleさんのページを参考に,手持ちのEF6809を使ってブレッドボードに組み上げてみましたがうんともすんとも言いません。6809は38,39ピンに水晶をつけると,内蔵の発振回路でクロックをつくるので,水晶まわりに信号が出るはずですがオシロで見てもなにも出ていません。やれやれ。
ブレッドボードからCPUを外して,ピンを識別するために両面テープで貼り付けてあったラベル(グラントさんのページにあるこういうやつ)をめくってみたところ,黒い塗料がテープに持っていかれて下から文字が出てきました・・・
お前もか |
EF68B09E でした。そりゃクリスタルつけても発振しませんって。
塗料で塗りつぶしてあっただけなので,元が何かわかるだけ6850よりマシとしておきましょう。
塗装を剥がす前 |
調べたところ,6809E を 6809 に偽装してある例は vintagechips さんのブログにありました。いつも参考にしています,ありがとうございます。
https://vintagechips.wordpress.com/2018/03/14/sbc6809を改造して6809eを動かす/
このチップの出自はeBayを通じて大陸から十把一絡げで買い付けたものなのでまあそんなところです。出品者は新品と謳っていましたが,どうにもゴミ捨て場のジャンクから外したようなヤニまみれのものもありました。
さて,こいつを動かすには,2相のクロックが必要です。クロック生成回路をつくらなきゃならないので,つづきはあしたのこころだ。
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