古いCQ誌の記事も参考に |
私にとってラジオテレタイプ、という言葉には少年の頃の思い出が重なります。
1980年代、私が小学生の頃、毎年秋に開かれる町の文化祭で、地元のアマチュア無線クラブの公開運用が催されており、会場となった体育館のロビーにはOMご自慢の機器がずらりと並びデモンストレーションが行われていました。
親に連れられて文化祭に行くと、アリーナに書画や菊の展示を見に行く親と離れて、私はロビーの運用の様子を眺めに行くのが常でした。
ある年の文化祭で、大きなドラムに張られた記録紙が回転して、リズミカルな同期音を受信しながら少しずつ天気図を描いている無線ファクシミリと並んで、オレンジ色のキーが特徴的な、キーボード一体型筐体のマイコンのような装置がブラウン管モニタにつながっているのに目を惹かれました。
なぜスペースバーがオレンジ色なのか?
誰も操作していないのに何か画面に文字が出てくるのはどういう仕組みなのか?
そこにいたOMに素直に質問できるような子ではなかったので、家に帰ってから当時購読していた雑誌「初歩のラジオ」で、どうやらあれがRTTYの装置だということを知ったのでした。
鮮やかなオレンジ色のキーと、電子音とともに画面にローマ字が表示されていく様子は今でも脳裏に焼きついています。
これが私のRTTYとの出会いで、オレンジ色のキーがついた装置は東野のθシリーズでしょう。
なぜスペースバーがオレンジなのか?これは今も謎のままです。
-...-
今回はそのあこがれの(hi) RTTYに挑戦しました。
RTTY:ラジオ テレ タイプライター、なんだかかっこいい要素が3つも入っています。
さいわい、現代のハムラジオではなんでもパソコンにやらせることができるため、特別なハードウェアが不要というのが、デジタルモードを始めるハードルを下げてくれています。東野 θシリーズには今でも興味がありますが、ここは素直にMMTTYのお世話になります。以下は設定の備忘録。
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FT-991A
071 DATA PTT SELECT= DTR
072 DATA PORT SELECT= USB
096 RTTY SHIFT PORT= RTS
108 SSB PTT SELECT= DTR
109 SSB PORT SELECT= USB
EXTFSK 2.0e
Port= COM3
FSK output= RTS
PTT output= DTR
PC
マイクレベル= 78
MMTTY
送信:
PTT&FSK Port= EXTFSK64
Radio command: Port definition: Port= NONE
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トランシーバにダミーロードを繋いで送信してみると、隣の受信機からFSKの音が聞こえてきました。ちゃんと動作しているようです。ただバンドには誰も出ておらず、交信を試すには至らずテストは翌日へ持ち越し。
翌日帰宅後、Twitterで連絡を取り合い、2局のフォロワーさんに交信していただきました😃
RTTYはローマ字の送受信しかできないため、国内交信も欧文CWと同様に英語でします。
平文の英語でQSOするというのはなかなかに新鮮で、またタイプしながら貧弱なボキャブラリーで英文を組み立てるのは良い頭の体操になりました。
学生時代に開局していた時は、パケット通信で夜な夜な無線部の友人同士チャットをしていたものですが、RTTYはそれともちょっと違った感覚で、楽しい体験です。
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